上手く愛せない苦しみ

私のはなし

こんにちは。

カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもありがとうございます。

今日は上手く愛せない苦しみについて書いています。

きっかけは息子のアレルギー

6月末のこと。

息子が学校でアナフィラキシーショックを起こしたので、
ドクターヘリで病院まで運ばれるということがありました。

幸いすぐに処置されたので、大事に至ることはなく、

様子を見るために1日だけ入院。

その後は自宅で療養となりました。

アナフィラキシーショックの原因は血液検査をしてもわからず。

運動誘発性のものではないか、という担当医の見立てでした。

これといった原因が分からない、
というのはとても不安を感じました。

何が彼のアレルギー反応を起こすか、分からないというのは、
何が彼を脅かすか分からない。
全ての物が怪しく見えてくるわけで‥

もともと少し喘息の気があった息子。

けれども最近は元気で健康だと思っていたので、

好きにお菓子やジュースを食べさせていた…

もしかして、私が気を付けていなかったせいかも。

怒りの下の罪悪感

それ以来、
私から息子の一挙一動が気になって小言を言ったり、
怒ったり、監視することが増えました。

それでも隙あらば、友達とコンビニに行ってお菓子を食べに行こうとする息子。

隙あらば、夜更かししようとする息子。

野菜を食べない息子。

「あなたがそんなんだったら、
 私が全ての調味料をオーガニックに変えた所で、
 全くの無駄じゃないの!」

 (怒り爆発)

ある時はアレルギー反応として蕁麻疹がでて、
体がかゆくなり、体をかきむしる息子を見ては

「夜更かししているから、アレルギーが出るのよ!」

 (怒り爆発)

怒り爆発…ということは、私、罪悪感があるのかも…

怒りは、自分で持てないほどの罪悪感を抱えているというサインです。

怒りが爆発するくらい、何を感じていたのか自分の心を探ってみると…

息子のアレルギーは、

私の作ってきた食事が悪かったのかもしれない。

部屋の掃除が足りなかったのかもしれない。

そもそも、私の体質に似ていることが原因かもしれない。

沢山の「自分のせいかも」が過ります。

そして「息子に申し訳ない」という気持ち。

私が気を付けていたら、
アレルギーにならなかったのかもしれない。

私に体質が似たせいで、
息子はこれから好きに運動ができないかもしれない。

私は、息子のアレルギー反応を「自分のせいだ」と
思っていて、
それを申し訳ない、ごめんね、と思っていたようです。

だから、最近は何をつくっても息子の害になる気がして、
ご飯をつくる気力が湧かなかった。

そんな気持ちがあるから、
息子をが体を搔きむしる姿はまるで
自分が責められるようにに感じていて、
最後自分を責めきれずに怒りが爆発していたようです。

私は、
自分のせいで息子が苦しんでいると思っていて、
それに耐えられないんだな。

息子に辛い目に合ってほしくない。

それくらいに、息子を愛していて、
どうにか助けたいと思っていたのね。

息子に健やかに育ってほしい、
運動を好きなだけして生き生きと体を謳歌してほしい。

そんな願いがあったのですが、
それがかなわないように感じていたから、
私は罪悪感を感じていて辛かったのね。

私、自分を責めていた。

そうか、なるほど、わかった。

一人で抱え込まない、夫に相談だ!

自分の本当の想いに戻れると、なんともホッとする気持ちです。

自分のセンターに返ってきたので、
「じゃぁどうすればいいか」ということを
考える余裕が出てきました。

ここで浮かんだ考えは二つ。

① 一人で抱え込み過ぎている、夫に相談だ。

② この怒り爆発、覚えがあるな。

① の方はすぐに対処できました。

自分を責めてしまっている気持ちを夫に聞いてもらおう。

私一人で抱え込まなくても、夫も一緒に考えてくれる、というのはとても安心感を感じます。

実際に夫に話してみると、

「心配しているのは分かった。

けれども君のせいじゃないでしょ」

と言ってくれ、心の重荷を下ろすことができたように感じました。

あとはちょっと仲良くして終わり。

母の怒りの正体…愛せない苦しみ

②  の方、この怒り爆発、覚えがあるな…
というのは、私の母の怒り爆発を思い出したのでした。

私も子供の頃はアレルギー体質で、
ひどい小児アトピーがありました。

小学校の時は、朝起きると
シーツと枕は、体をかきむしったせいで
血がついて汚れていました。

朝着替えをするときに、
搔いてしまった傷が衣服と張り付いてしまって、
母はそれをはがしてくれるのですが
私が酷く痛がるのですね。

そんな痛がる私に母は「泣くな」といって怒鳴るのです。

母の怒りが朝から爆発するのです。

そのことを思い出していました。

当時の私は、怒る母が大嫌いで、
「私は母にも嫌われている」
…と子どもらしい解釈をしていました。

けれども、今わかるのは、
その時の母の怒りは、息子に怒鳴っていた時の私の気持ちと
同じだったのでしょうね。

「自分のせいで子どもが苦しんでいる。どうにもできない」
と思って怒ってしまう。
自分のせいだと思って怒鳴ってしまう。

私の小児アトピーは幼児期から思春期まで結構長い間続きました。

母は怒鳴りながらだけど、そんな私を見続けてくれたのですね。

沢山の自分を責める気持ちを持ちながら、でも一緒にいてくれた。

助けられない苦しみを持ちながら、でも一緒にいてくれた。

どれだけつらかったかなぁ、母の上手く愛せない苦しみは。

お母さん、気持ちを分からなくて嫌ってしまってごめんなさい。

お母さん、ずっと私を愛してくれてありがとう。

タイトルとURLをコピーしました