怒りという感情の扱い方

自分を好きになる

こんにちは。

カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもありがとうございます。

私は怒りという感情との付き合い方について多くの時間を費やしてきました。

自分の怒りという感情が大嫌いだから。

怒ってばっかりいる自分が大嫌いだから、どうにかしたかったのです。

以前カウンセリングサービスの母体、神戸メンタルサービスのカウンセラー養成コースに通っていた時。

ヒーリングワークという2日間かけて自分のパターンを見ていく心理実習があったのです。

カウンセラーを目指す人は、そこで自分の感情をどのように扱うかを学びます。

そこで最初に感じた感情は「怒り」でした。

猛烈な怒りです。

どんなかんじだったかというと…

自分の座る席がないという些細なことをきっかけに、それまで我慢していた怒りの感情があふれ出てきて、抑えがきかない!

このままでは私、誰かを殴ってしまいそう、という程に大きな怒りが出てきたのです。

そしてこんな感情が外に出ては困ると思った私は、その場を離れることにしました。実習の途中で帰宅したのです。

一度怒り出したら自分でも止まらない、全部壊してしまう!という怖さがあったので、自分からその場を離れたのです。

我慢が切れて怒りが爆発しそうになるとその場を離れる、というのは私の怒り方のパターンだったのです。

一般的に怒りとういう感情は、幼い表現である、とか、自分の制御ができないとか、良くないイメージがあるように思います。

激しい感情の場合もあるので、怒りを外に投げ出した場合、関係性にヒビを入れたり、関係を壊したり。

怒りを嫌っている場合や怒ることを自分に禁止している時、そんな人が感じた怒りは自分への攻撃となることが多いかもしれません。

自分が怒りを感じることを禁止して、その怒りを抑圧した場合は、周囲の人がその怒りを表現すると言ったことが起こるようです。

自分が怒りを全く感じていなけれど、周囲に怒る人が多いとか、パートナーが始終怒っているとか、そんな場合は自分が怒りを抑圧している、ということがあるようです。

出したって、抑えたって、結局辛い!

怒りというのは感情の一つですが、実は心理学的に見ると怒りというのは二次感情と言われています。

「感情のふた」だと言われています。

二次感情である所以。

生まれたばかりの赤ちゃんに怒りという感情はありません。

怒りという感情が生まれてくるのは2歳以降、躾の時期と同時と言われています。

躾のとき、親は子供に我慢をさせます。

我満してー、我慢してー我慢してー…よく我慢できたね!とほめられることで、我慢というのが良いことだと教え込まれるのです。

しかし子供が我慢してー我慢してー我慢してー、その時に親が気付かずにスルーしていたらどうでしょうか。

我満した感情はたまりにたまったときに爆発します。

その我慢した感情の爆発が「怒り」です。

怒りというのは、基本的に3つの感情を隠しているのです。

助けてほしい。

わかって欲しい。

愛してほしい。

例えば、私がヒーリングワーク中に怒りを感じて帰ってしまったとき。怒りの下に隠していたのは

「こんなに人がいるのに自分は一人ぼっちで、誰も自分を分かってくれない。自分の居場所がない、さみしい」

という本心でした。

寂しい気持ちを感じたくなくて怒りを使い、あの場を離れたのですね。

この「本心を見る」というのはちょっとしたチャレンジです。

自分の弱さを見るような感覚があるからです。

ちょっと負けたような感じがするのです。

だから、自分の弱点を努力でカバーしてきたような頑張り屋タイプの方は、怒りを感じた時に、その下の本心を見るのはちょっとしんどく感じるかもしれません。

それ見たくないから、努力でなんとかしてきたのに!みたいな。

「なんだよ、わかってほしくてあんな怒ってたなんて、なんか自分ってしょっぼいなー」…というのが、自分の本心に気付いた時の私の感想でしたよ。

でも、自分の怒りの隠していた正体に気付けると、それまで感じていた激しい感情は消えていきます。

これがわかって欲しくて、私はあんなに怒っていたのかと。

そして自分のニーズが残ります。

私の場合は、「誰かに寂しい気持ちをわかって欲しかった」

このことに素直に認められたら、怒りを手放して、本心で自分と人と繋がることができますよ。

ニーズというのは、生涯なくならないものです。

人間である限り、ニーズというのは尽きません。

怒りをどう扱うか。

それは自分のニーズをどのように扱っていくか。

怒りという感情が教えてくれるのは、自分がどんなニーズを持っているのか、ということです。

自分のニーズをどう表現していくのかを聞かれているのです。

いままで怒りでニーズをひた隠しにしてきたのだから、そのニーズの表現にはちょっとした練習が必要です。

でも、怒りで表現しなくともいいのならば、それはとっても楽なことだと思うのです。

例えばあの時の私が怒りを感じた時に、いちいち家に帰らなくたって、誰かにさみしい気持ちを打ち明けていたら。

どんなに楽だったでしょう。

怒りの後の自己嫌悪も感じなくてすんだかも。

怒りの下のニーズをどのように表現していくのか、一緒に考えてみませんか。

ぜひあなたの怒りのお話、きかせてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました