怒りの下の自己攻撃に気付く

怒り

こんにちは、カウンセリングサービスの青井あずさです。

いつもありがとうございます。

青井のカウンセリングでは「怒り」についてのご相談も多いのですが、そんなお客さまにとって、少しでもお役に立てるように、私が試みた事をお伝えしたいと思っています。

よろしければ、どうぞご覧くださいね。

パートナーへの怒りが止まらなくて、怒りをぶつけてしまう。

今となっては、パートナーを愛してるのかさえ分からない。

そうおっしゃるお客様は多いのです。

お気持ちは本当に良くわかります。

好きかどうかも分からなくなるくらいに、今のご自分に余裕がないと言えます。

余裕がなくて、何のために頑張っているのか分からないくらい、苦しい気持ちを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

そして、自分を責めているのかもしれません。

そう、怒りの下には自己攻撃があるのです。

しかし、お客さまに「ご自分を責めていますね」と言っても、納得される方は多くありません。自分を責めている感覚がない、と言う方は多いです。

わかります。私もそうでした。

初めてカウンセリングを受けた時に「夫婦がお互いに自分を責めていますね、罪悪感を持っています」とカウンセラーに言われたときに、頭の中ではてなマークが飛び交ったことを、今でも覚えていますから。

自分を責めているから、相手に怒りが出るのだ、ということがいまいちピンとこなかったのです。

怒りは「相手を責めること」にフォーカスされがちですが、実は「自分のことを責めているから、自己攻撃の分量だけ相手を責める」のです。

たとえば私の場合だったら、本当は心の中でこう思っていました。

「私は夫に自分はふさわしくない」

「私は夫を満足させていないのではないか」

「夫のことをもっと上手に愛せる人が他にいるのでは」

だから、夫を愛そうにも、「誰か他の本物の妻」の代打で私が妻をやっているというニセモノ感が拭えなかったのです。

それくらいに自分は価値がない、自分はダメだと感じていたようなのです。

「自分が悪い」という考え方を「罪悪感」と言いますが、この罪悪感が心の中に隠れていると、自己攻撃の元になるのです。

この「自分が悪い」を夫と接するたびに感じるということは、24時間、常に罪悪感を感じていることになります。

この「自分が悪い、価値がない、ダメだ」を常に感じているのが辛いのです。

これが苦しいのです。

この罪悪感を感じないように、蓋をするのが怒りと言う感情です。

しかも、無意識に選択しているのです。

でも、表面上では夫に怒っていることしか自分で自覚できません。

なので、夫への怒りを鎮めようとしても上手くはいきませんでした。

本当に責めているのは自分自身だったからです。

実はね、「自分を責めている分量」が多ければ多いほど、自分の罪悪感に気付くのは難しいようです。

だから、カウンセラーに「罪悪感がありますね」と言われてピンとこなかった私は、自分でも気付かないくらいに大きな罪悪感があったのだと言えるのですよ。

しかしカウンセリングをうけるうちに、自分が誰よりも自分を責めていたということに気付いていきました。夫への怒りの解消を求めてカウンセリングに通っていましたが、最終的に取り組んでいったのは自己攻撃の元である罪悪感なのでした。

その場、その瞬間の怒りの解消が自分にとっての解決ではなかったのです。取り組んだのは自分の中の罪悪感だったのですね。

しかし、ここまで来るには散々夫や周囲の人に怒りをぶつけてぶつけて、壊しまくってきた後。怒りをぶつけても、夫を変えるのは難しいと分かったから。怒りをぶつければぶつけるほどに、夫との溝が深くなり、もうどうにもならないと思った後の事でした。

皆さんはここまで破壊してこなくてもいいのです。その前にできる事がありますから。

怒りを抱える方に、考えてみてほしいのはこんな事。

■怒りを向けているのはパートナーではなく自分自身ではないか?
■本当に怒っているのは別のことではないか?

必要以上に怒ってしまうとか、パートナーといると常にイライラを感じるという方はぜひ、上記のことを考えてみてください。

何か思いが浮かんで来たら、ぜひお話を聞かせてください。

あなたの怒りの下にある気持ちを一緒に見ていきましょう。

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