こんにちは。
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラーの青井あずさです。
いつもありがとうございます。

パートナーに「心配してほしい、気遣ってほしい。けれども気遣いも心配もしてくれない」と思う時、どう感じるでしょうか。
とってもガッカリしますね。
それに悲しい。
怒りも出てくるかもしれません。
怒りが大きくなると諦めになります。
無力感やむなしさもでできます。
エネルギーがすり減っていく感じがしませんか?
この気持ちを抱えて日常を送るのって、すごく疲れます。
そんな時って、「自分は相手に愛されていない」と思い込んでいる場合が多いようです。
「私が愛されていないから、こんな仕打ちするのね」って。
でも、待って!
過去の私にも言いたいですね。
「愛されていない」というのは誤解かもしれませんよ。
過去の私が「愛されていない」と思っていた時って、実は「私がしてほしいやり方で愛していないだけ」だったということがあったから。
彼は彼なりのやり方であなたを愛しているのだけれども、それがあなたに通じていない、もしくはやり方が分からないから何もしていない(ように見える)のかもしれません。
あなたが彼を愛そうとしても、届かなければ苦しいですよね。
それと同じように、彼も表現は違っても同じ思いをしている可能性は高いのです。
なぜなら夫婦間で感情は共鳴するから。
感情は共鳴するのです。
簡単な例でお話しすると、たとえば電車で知らない子どもがケタケタ笑っていたら、何の関係もないあなたもつられて笑ってしまうことはないでしょうか。
そんな風に、夫婦で感じている感情は共鳴していますから、あなたが感じている感情は旦那さまも感じてる可能性が高いのです。

たとえばあなたがカウンセリングに来てくださる時、辛い思いを沢山お話してくださったとしたら。
あなただけではないかもしれないのです、その苦しみを抱えているのは、旦那さまも一緒かもしれません。
あなたがカウンセリングで話してくださった同じ分量の苦しみを、彼も心の奥底で感じているのかもしれません。
嘘だ!って思いますよね。
それならなぜあんなに平気そうに見えるの?自分だけ辛いの?って思います。
これは男性と女性で表現が違うから、と言うのが大きいでしょうか。
感情表現については女性の方が担当する場合が多いのです。
子どもの頃に「男の子は泣くんじゃない!」って育てられた結果なのか、男性は感情は感じていても我慢したり表現しないことが多い。感情を抑圧します。
対して女性は感情で繋がっていきます。友人関係は共感で成り立っていることがほとんど。感情を感じるのが比較的得意なのです。
たとえば夫婦関係が上手く行かずに、旦那さまも辛い思いを抱えていても、彼が(感じるのが辛過ぎるが故)感情を我慢して感じないようにしていたとしたら、辛い感情表現は奥さまであるあなたの方に出やすいかもしれません。
あなたの方に辛さが出ていてカウンセリングに来てくださったのなら、辛さを抱えているあなたがリーダーシップをとって問題解決の一歩を踏み出すことを勧めます。
私ばっかりって思う気持ち、本当によくわかる。
けれども、この状況を変えられる最初の一歩を歩き出すのはあなたが担う方が、二人の関係が改善するのは早いかもしれない。
あなたが感じている気持ちと同じ分量の辛さを、彼も抱えているのだとしたら、彼の気持ちを見てあげられる事ができるのはあなただけなのです。