こんにちは。カウンセリングサービスの青井あずさです。
いつもありがとうございます。
カウンセリングで伺うことが多い事例として
「パートナーを疑ってしまう」という、というのがあります。
パートナーの気持ちが信じられなくて、疑ってかかってしまうというご相談です。
疑ってしまう気持ち
たとえば、
彼が他の子を好きになるんじゃないかって気が気でないから、彼が飲みに行くって言うだけで心配になってしまって、「いまどこ?」っていう確認のLINEをしてしまうとか。
彼が信じられなくて彼が飲みに行った次の日、携帯をこっそりチェックしちゃう、とか。
不安と心配で心もとなくて、何かせずにはいられなくて、ついついいろいろしてしまう時のあの気持ち。
本当は何度もLINEしない方がいいってわかっているのに、どうしてもしてしまって、後からそんな自分に自己嫌悪を感じる。
自分ではどうにもならないような気がして、すごく辛い気持ちですよね。
(わかる~!やっちゃうよね、でもやっても辛いんだよね。)
パートナーに疑いをもってしまうというのは、「彼が私から離れていくのではないか」という心理からきているようです。
彼はきっと私から離れていく。
私は彼にふさわしくない。
彼は私以外の人をきっと好きになる。
自分の心の中をのぞいたときに、ほんの小さな出来事がこの思い込みによって、彼がいなくなってしまうという不安と恐れを強化するようなのです。
だから、この「彼が離れてしまうんじゃないか」っていく気持ちに囚われると、彼を放したくない、と思ってしがみついてしまうのです。
疑いがあると、相手の愛も受け取れない
この「彼が私から離れていくのでは?」という思い込みがあるとさらに弊害があるのです。
それは「彼の愛を受け取れない」ってこと。
彼がどれだけ愛してくれていても、愛を疑っているから、受け取れないのです。
「裏がある」と思ってしまうのです。
彼が良いホテルを予約してくれた…もしかして体目当て?と思ってしまう。
彼が贈り物をしてくれた…何か後ろ暗いことがある?やっぱり浮気してる?と思ってしまう。
こうなると、彼からのまごころだったとしても受け取れないので、ますます愛情の循環が上手く行かなくてストップしてしまうのですね。
もったいない!
彼があなたを喜ばせようとしたことだとしても、あなたの疑いがある限り「全部裏があるのでは?」という思いからスルーしてしまうのです。
彼への疑い=自分への疑い
彼への疑いというのは、心理学的にはこんな見方をすることができます。
ネガティブな自己イメージが相手に投影されておこるもの。
(投影というのは、自分の心の中の思い込みの通りに、世界を見るという心のしくみのことです)
実は「彼を愛せていないのではないかという自分への疑い」を彼に投影して「彼は私を愛していないのでは?私が彼を愛せていないように」と思っているようなのです。
パートナーに見ている疑いは、自分への疑いを相手に映している、というのです。
なぜなら、パートナーは自分の鏡だから。
パートナーに見ている感情は、自分が自分の中に見ているものなのですね。
なので、パートナーへの疑いがある時は、心理学的には
「自分がパートナーへの愛を止めてしまっている」と考えます。
投影を引き戻すと楽になる!
普通は、「彼の行動のせいで、私は不安になっているのだ」と思いがちです。
しかし心の少し深いところでは「自分が愛を止めている」から「相手を疑ってしまう」と言う風に見ていくのです。
これを「投影の引き戻し」といいます。
自分が心の中でかけたレイヤーに気付き、違う物事の見方をしてみることで、自分の気持ちを変化させていくのです。
彼基準だと思っていたことを、「自分の思い込みがあるのかも」と自分の事としてとらえていくのです。
これに取り組むと、自分ではどうにもならないと思っていたけれども、自分にもできる事があるかも!と思えるのです。
自分に力が戻ってくるような感覚です。
八方ふさがりの時に、自分にもできる事があるのは、本当にほっとする気持ちです。
「自分への疑い」に気付いたら、もう一度パートナーを愛することを選びます。
疑いを越えて、自分が先に愛していくこと。
あなたがどれだけ、パートナーを信頼できるかということです。
ここまで来たら、あの「彼を疑いまくって不安だった」時よりもだいぶ楽になっているはず。
何度も「愛する」って決めて選択していくのです。