こんにちは!
カウンセリングサービスの青井あずさです。
いつもありがとうございます。
逃げるのは良くないことだという観念
逃げるのは良くないことだという考え方は私たちの心の中に根強くある事かもしれません。
かくいう私も、子供の頃から事あるごとに
「逃げたら負けだ」
「逃げるのは自分の甘えだ」
と言われて育ってきました。
今考えると、うちの両親は社会に対してものすごい恐れを持っていたのだなぁ。そんな戦時下みたい心持ちでいたら、休める時はなかったかもなぁ、生き辛い中なかで良く子育てしてくれた!と思いをはせることができますが。
逃げるイコール負ける、情けない、弱い、惨めというイメージしかなかったのでしょうね。
そんな感じで育つと自分が選んだ環境とはいえ、それが合わなかった時には、
自分が弱いからそう思うんだ。
もっと頑張ってなんとかしなければ。
だってそう思う自分が弱いのだから。
と自分の事を責めまくっていました。
自分が足りないのだという考え方一択だから、弱さを感じる自分を責めてもっと頑張ろうとします。
けれども、
やりたくないことを一生懸命に頑張ったところで燃え尽きるだけでしたね。
自分にやれることはもうないと感じるくらい頑張ったならば、そのやり方は自分に合わなかったのだと考えて、違う選択をしてもよかったのに。
逃げてもよかったのに。
逃げるというイメージの話(インド編)
逃げる、ということに関してこんなにイメージが悪いのは、日本の特徴かもしれません。
たとえば、インドでの話。
インドでも「ドラえもん」は人気があるのですが、「のび太」の人気のニュアンスが日本とは違います。
「ちゃっかり逃げて、ずるくって、上手くやってる!」
みたいな感じでリスペクトがあるのです。
このインドでの「のび太」へのリスペクトを思い出すエピソードがあるのでご紹介したいと思います。
うちの息子(小6)の話です。
小学校の休みが続いて、私と息子が一緒に過ごす時間が積み重なって、膠着状態になってきたときの話。
私は息子のトイレの使い方に対して、ものっすごいキレました。
私は怒りは外に向くタイプなので、その時も息子に対してものすごい熱量の怒りをぶつけてしまいました。
それまでの膠着状態の間にたまった怒りを一気に噴出した感じ。
「てんめーーーーこらぁーーーーー!」
みたいな。
その10分後息子は家出していました。
自転車とお年玉貯めた10万円が消えているのを夫が見つけました。
朝に家出して、夕方になっても帰ってこない。
探して探して、心配がマックスになったころ
公衆電話から着信。
もしやと思って出てみると息子でした。
「あ、マミー?
今池袋で遊んできたところ。
これから帰るね~
駅まで迎えに来てくれる?」
マミーという口調のからもわかる通り、本人はご機嫌でした。
うちは群馬県にあるのですが、群馬から電車に乗って2時間、一人で東京で遊んでいたそうです。
そのことを聞いて、私はこう思いました。
嫌だと感じたら、逃げる力があるんだなぁ。
それで楽しく遊んできて、ちゃっかりしてるな、上手くやってるなぁ。
理不尽だと思うことから逃げる力があるということは、彼のこれからにおいて信頼できることだなぁと感じられたのです。
夜、息子を近くの駅まで迎えに行きましたが、怒る気は全くなくなっていて、「よく帰ってきたね、一人で東京までいってすごい!」とほめる結果になりました。
逃げられない辛さ
辛い会社勤めから逃げられない時の自分を思い出すと、今でも胸が苦しくなります。
毎日朝起きるのが億劫で、金曜日の夕方が一番幸せ。
金曜の夜から日曜日の朝まで遊び狂って、日曜日は死んだように眠って。いつも体調が悪いのをお酒でごまかして、つらかったなぁ。
私は会社の知名度で仕事を選んだのですが、そこで働くことは私の喜びにはなりませんでした。
「自分が活かせない」ということがどれだけ辛くて、つまんなくて億劫で消耗する事だったかということを学ぶためのレッスンだったのでしょう。
私はそこから心理学を始めましたし、カウンセラーのサポートで自分のやりたいことを実現させる道を選びました。

カウンセリングでも会社が辛いというお話は伺うことが多いですが、多くの方は辞めるという選択肢がないままに我慢して苦しんでいるように思います。
一概に逃げちゃいなよ、と言っているわけではないのです。
辛くても辞められない理由があることは、私は身をもって知っていますから。できることならやってるよ!というのが本音ですよね。
辞めても辞めなくてもいいのだけれど、逃げていいということに良いイメージがあったとしたら。次のステージへ行くプロセスだと考えられたら。
辞める時って大きな決断だし、次の展望がなければそんな勇気は出ないこともわかりますから。
ゆっくりで大丈夫。
できる事なら逃げたいけれど、と言う気持ちがあるなら、どうぞカウンセラーを頼ってみてください。
あなたの気持ちを大事に。一緒に考えていきませんか。
私はあなたが、自分らしい未来を選ぶサポートをさせていただきたいと思っています。
お待ちしていますね。